2012年2月20日月曜日

ジル・ケペル「中東戦記 ポスト9.11時代への政治的ガイド」より



214頁(訳者池内恵氏によるイントロダクション)より抜粋

日本人も、アメリカを、イスラーム世界をこれぐらい相対化して見れないものだろうか。ただ受け売りで鵜呑みにすることも、勝手な共感も、無知なまま冷笑してみることも、もうやめに出来ないだろうか。アメリカ社会の多様性と活力と不合理の双方に、過剰に身構えることなく目を見すえ、時に肩をすくめつつ、片方の耳でアル=ジャジーラでパレスチナやアフガニスタンの情勢に耳を澄ましている。そのような自然な姿勢で世界に向き合っていく人がどれだけいるかが、その社会の豊かさと成熟の度合いを示しているように感じられる。