2012年3月11日日曜日

メナヘム・ベギン「白夜のユダヤ人」より



16頁より抜粋

苦悩そのものは人生の目的ではないし、何人も苦悩を求めるものはいない。これは異論のないことである。一般に人間は『私は何のために苦しむのか』と尋ねる。一般に人間は苦悩を避けそれから逃れようとする。大衆が破局に直面し、全般的に破滅する場合は、『何のために彼らは苦しむのか?』と人はしばしば質問する。最初に発生する自然的衝動は、援助し、救済し、慰めることである。しかし慰めの言葉もつきて、援助の手を差し伸べる可能性がなくなると、苦悩の不平等が次第に強く感じられてくる。そしてこの感情は恐ろしい。それは殆ど人生の意義を奪ってしまうものである。