2012年5月20日日曜日

J・C・ワイリー「戦略論の原点」より



89頁より抜粋

「戦争のパターンというのは時間、場所、そして性質などにおいてすべてが予測不可能である」という主張を受け入れるとすれば、平時においてたった一つだけのプランを準備するだけではダメだという結論に達せざるを得ない。よって、我々にとって最初に必要となってくるのは、むしろ戦争計画の範囲の拡大や戦略のコンセプトの幅を最大に広げる
ことであり、発生する可能性のあるあらゆる戦況のタイミングと特徴の両方を無理なく受け入れることができるような「知識のまとまり」なのである。

190頁より抜粋

一つ目の想定は、「戦争の狙いは、敵をある程度の度合いでコントロールすることにある」というものだ。このコントロールという言葉は、「戦争が起こらなければ獲得することができなかった、我々にとっての有利な状況」を作り出し、それがどのような形であれ、戦後のある一定の世界の枠組みの中に敵を十分に従わせるということを示している。